真ちゅう部品
当ブログでご紹介するのは久しぶりになりますが、真ちゅうで製作した部品をご紹介します。
企業のお客様からの依頼では毎日のように製作している材質ですが、意外と身の回りにない材質で、どちらかと言うと内部構造に使われている為か、余り馴染みがないかも知れません。
最も身近な例としては、5円玉が挙げられるかと思います。
加工する側からしますと、とても切削しやすい材料で、柔らかいので削りやすく、尚かつ削った際に出る「切り粉」がパラパラと細かく粉砕されるので、アルミやステンレスのように巻き付く事がなく、安心して作業できます。
もちろん加工コストも低く、弊社では一番安価な部類になります。プラスチックと同等に扱っています。
プラスチックの中には柔らかすぎて加工しづらい物もありますので、そのような材質に比べたら適度に硬くて精度が出しやすく、安価に製作出来ます。
ただ難点が幾つかあり、一つは材料費が高めなことで、小さな部品であれば材料費は数百円か、または材料費は頂かない場合もありますが、手の平サイズ程度の大きさになってくると、アルミなどと比べて、材料費分、割高になる傾向にあります。
それから酸化しやすいという難点もあり、放っておくと今のような季節は特に、湿気のせいで表面が変色してきます。
黄銅、とも呼ばれ銅を多く含んでいる為、このような性質を持ちますが、先の5円玉などを思い出してみると何となく分かるかも知れません。
10円玉のように、ほとんど銅で出来ているような材質になると、あっという間に光沢が無くなって、焦げ茶色のような色合いになります。
銅に関しては近いうちにまたご紹介したいと思います。