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2010年09月の記事は以下のとおりです。

銅部品

  • 2010/09/29 09:39
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ファイル 135-1.jpg

個人のお客様では珍しく、銅製の部品をご依頼頂きました。
コンピュータ内に取り付ける部品です。

弊社では大手半導体メーカー様とお付き合いさせて頂いている関係から、コンピュータやその実験装置に取り付けるヒートシンクを何度も製作しております。
無垢材から切削する事が多いですが、材質はほとんど無酸素銅を使用しています。一般的な銅よりも少し純度が高いタイプのものです。
一般的なヒートシンクはアルミ製で、ダイキャストや引き抜き材も多く出回っているので、切断して穴を開ければOK、という物もあります。

ただ弊社で一番多いパターンは、ヒートシンクそのものではなく、部品の一部分に放熱板を何枚か設け、同時に軽量化も計る、というものです。

銅はアルミに比べて材料費も高く、加工性も良くないので価格は高くなりがちですが、ヒートシンクの用途では、弊社では最も頻度が高い材料です。

もちろん写真のような単純な形であれば、アルミと比べてもそれ程差はありませんので、お気軽にご相談ください。

自転車用部品

  • 2010/09/27 14:30
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ファイル 134-1.jpg
当ブログを何度かご覧になっている方は、上の写真をアルミ+アルマイト仕上げだと思われるかも知れませんが、実はステンレス製です。

これはレイデントと呼ばれるメッキで、黒クロームメッキに近いタイプのものです。ちなみにレイデントは登録商標なので限られたメッキ屋さんでしか取り扱っておりません。

ご存じの方は少ないかも知れませんが、ステンレスにもメッキが可能です。
鉄とは違って錆びにくいので余り需要はありませんが、弊社では光学用部品で色を黒く染めたい場合にメッキを処理する事がよくあります。

今回のお客様は、ステンレスを黒く染めたい、というご希望でしたので、加工後、メッキ処理致しました。
色は艶消し黒アルマイトに近い感じの風合いで、仕上がりも良いので弊社でもステンレスを黒く、と言った場合はこのメッキをお勧めしています。

用途は自転車に取り付ける為のベアリング用ナットです。
ネジ部は相手部品をお借りして、ネジ合わせ加工を行いました。

下の写真はメッキ前のものです。アルミとは違った色合いをしているのがお分かり頂けると思います。
ファイル 134-2.jpg

メーターパネル

  • 2010/09/21 15:14
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ファイル 133-1.jpg

お客様より、以前記事にさせて頂いたメーターパネルを、車に取り付けた状態の写真を送って頂きました。誠にありがとうございます。

お客様から商品到着後の感想を頂く事は多いですが、写真まで送って頂く事は希で、このように記事にさせて頂く事もできますし、実際にどのように使用しているのか明確に分かりますので大変ありがたいです。
今後製作する際の参考とさせて頂いております。

当ブログをご覧のお客様で、取付後、使用中の写真などありましたら是非お送りください。

ステップアップリング

  • 2010/09/16 14:05
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ファイル 132-1.jpgファイル 132-2.jpg

当ブログでは何度もご紹介しておりますが、レンズ用ステップアップリングを製作致しました。

写真は上から見たところ、下から見たところを撮影した物で、オーソドックスなリング形状です。

材質はA5056B、艶消し黒アルマイト仕上げです。

望遠鏡部品

  • 2010/09/14 09:54
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望遠鏡の内側に取り付ける部品を製作致しました。

材質は一般的なアルミ、A5052Pで、加工後の状態はこのようになります。
上面は円筒の内側にフィットするようカーブがついており、昔であれば旋盤で丸くした後、カットするような加工を行っていましたが、現在はワイヤーカットでそのまま切り抜く事が出来るので便利な時代になりました。
レーザーでもこの厚みを加工するのは難しいので、正にワイヤーカットにうってつけの加工でしょう。
ファイル 131-1.jpg

これまで当ブログで何度もご紹介しておりますが、ワイヤーカット加工でカットした表面はこのようになります。
梨地状、ザラザラ、などと表現しております。
ファイル 131-2.jpg

光学系部品では艶消し黒アルマイト加工する事が多いですが、表面を薬品で荒らしてメッキを付ける為、ワイヤーカットで加工した表面も、全く目立たなくなります。
ファイル 131-3.jpg

メッキ無しで、外観に光沢が必要な場合には、あとから手作業で磨く加工を行う時もあります。
磨き加工後の状態は、いずれまたご紹介させて頂きます。

アルミ部品各種

  • 2010/09/10 10:32
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ファイル 130-1.jpgファイル 130-2.jpgファイル 130-3.jpg

アルミ製の部品を、何種類かご注文頂きました。

最初の画像は、中心部分にベアリングが入るとの事でしたので、ベアリングとの隙間が10ミクロン以下になるように加工しました。

ベアリングを取り扱う時は注意が必要で、簡単に入ってしまうようでは余り良くない、と私共では考えています。
つまり隙間が少ないので真っ直ぐに、穴と穴が同芯になるようにして挿入しないと入りません。
それでは入れ辛いので困る、と思われるかも知れませんが、0.1mm程度の隙間にして簡単に入るようにしてしまうとベアリングの意味が無くなってしまうので、ベアリング関連の部品をご依頼頂く際にはご注意ください。

もちろん、お客様の方で寸法をご指定頂く場合以外は、弊社の方からこのような事情を予めご説明させて頂いております。

レンズ用アダプター

  • 2010/09/08 18:08
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ファイル 129-1.jpg

弊社では毎日のように製作しているアルミ製の筒です。

表面処理は艶消し黒アルマイトです。

「艶消し」と申しましても実際には写真のように若干光沢があります。
光沢黒アルマイトに比べたら、ほとんど光は反射しませんが、それでも光学系、特にレーザー関係の部品では乱反射を防ぐ為に更にこの上から艶消し塗装を行う事があります。

個人のお客様ではそこまでご要望頂く事はありませんので、当ブログで紹介する事ができるか分かりませんが、機会がありましたらご紹介したいと思います。

オーディオ用部品

  • 2010/09/06 13:48
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ファイル 128-1.jpg

オーディオ用部品をアルミで製作しました。

アルミにはL字型の材料でアングル材という物が一般に販売されておりますが、規格サイズが限られていて、弊社では余り使用する事はありません。

今回の場合もサイズを調べましたが、やはり適合するサイズが無いので無垢材から加工しました。
肉が薄いので、通常板金加工で行うような部品ですが、板金だと角が丸まり、また直角度の精度も出せないので、光学系のこのような部品では、ほとんど板金加工で製作する事はありません。
今回は個人のお客様で光学系というわけではありませんが、価格的には板金で加工するよりも安価にできますので個人のお客様にもお勧め出来ます。

アルミ板の無垢材から、全てワイヤーカット加工にて仕上げました。

シフトノブ

  • 2010/09/03 15:47
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ファイル 127-1.jpg

材質はA2017(通称ジュラルミン)で、光沢赤アルマイト仕上げです。

大きさもさることながら、色が派手で非常に特徴的なご依頼品です。形状は単純ですが、単純なだけに、そこにシンプルなデザイン性があるように思います。

外径はφ50mm、長さが80mmと、シフトノブにしてはかなり大きいと思いますが、実際握ってみると意外に握りやすく、しかも目立つので、実用的かつ、こだわりの一品であると感じました。

ネジの規格はM10x1.5ですのでホンダ車用と思われます。

弊社は自動車関連の部品は一部を除きほとんど製作しておらず、各種ワンオフパーツを製作しておりますが、車やバイクの専門知識は有しておりません。

ですがシフトノブを幾つかご依頼頂いた経験から、ホンダ車とそれ以外のメーカーでネジの規格が異なる事を知った次第です。

シフトノブはアフターパーツで沢山販売されておりますが、ご自分だけの専用シフトノブが欲しい、と言う方は是非お問い合せください。

真ちゅう部品

  • 2010/09/01 11:06
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ファイル 126-1.jpg

当ブログでご紹介するのは久しぶりになりますが、真ちゅうで製作した部品をご紹介します。

企業のお客様からの依頼では毎日のように製作している材質ですが、意外と身の回りにない材質で、どちらかと言うと内部構造に使われている為か、余り馴染みがないかも知れません。
最も身近な例としては、5円玉が挙げられるかと思います。

加工する側からしますと、とても切削しやすい材料で、柔らかいので削りやすく、尚かつ削った際に出る「切り粉」がパラパラと細かく粉砕されるので、アルミやステンレスのように巻き付く事がなく、安心して作業できます。

もちろん加工コストも低く、弊社では一番安価な部類になります。プラスチックと同等に扱っています。
プラスチックの中には柔らかすぎて加工しづらい物もありますので、そのような材質に比べたら適度に硬くて精度が出しやすく、安価に製作出来ます。

ただ難点が幾つかあり、一つは材料費が高めなことで、小さな部品であれば材料費は数百円か、または材料費は頂かない場合もありますが、手の平サイズ程度の大きさになってくると、アルミなどと比べて、材料費分、割高になる傾向にあります。

それから酸化しやすいという難点もあり、放っておくと今のような季節は特に、湿気のせいで表面が変色してきます。
黄銅、とも呼ばれ銅を多く含んでいる為、このような性質を持ちますが、先の5円玉などを思い出してみると何となく分かるかも知れません。

10円玉のように、ほとんど銅で出来ているような材質になると、あっという間に光沢が無くなって、焦げ茶色のような色合いになります。

銅に関しては近いうちにまたご紹介したいと思います。

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