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2010年08月16日の記事は以下のとおりです。

ステンレス部品

  • 2010/08/16 10:41
  • カテゴリー:

ファイル 121-1.jpg

材質はSUS304、厚み5mmの部品です。

当ブログで何度も出てきておりますが、一般的なステンレス材と言えばSUS304で、そのSUS304の加工性を良くした物がSUS303です。

個人・法人のお客様を問わず、SUS304をご指定頂いた場合以外は、コストが低くなるSUS303を選んだ方が良いのですが、SUS304の方が良い場合があります。今回がその例です。

写真に写っている上面はツヤがあり綺麗な表面ですが、材料のままで一切加工していません。
薄い板を形状にカットし、穴を開けただけのものです。

ステンレスの板と言えば皆さんこのような綺麗な表面をご想像されると思いますが、このような材料は6mmまでで、それ以上の厚みになるとザラザラとした表面の板しか販売されておりません。

しかも綺麗な薄板はSUS304のみで、加工性の良いSUS303にはありません。
ですので表面が綺麗な状態で製作するには、敢えて加工性の悪いSUS304を選択し、上下面はそのままでカットするだけでコストを低く抑えるようにしています。

SUS303は若干磁性があること、真空中ではガスが発生するなどの問題があり、企業のお客様ではSUS304厳守という指定を頂く事も多いですが、個人のお客様においてはそのような例は少ないと思いますので、無理に「SUS303」と指定して頂くのではなく、ただ「ステンレス」と指定して頂ければ、こちらで安くなる方にて加工致します。

また今回のお客様は文面で全て寸法をご指定頂き、後から弊社で図面を製図しました。
簡単な形状であれば、このような対応も可能です。

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