ステンレス部品
ステンレスには色んな種類があることは当ブログでも何度かご紹介しておりますが、今回SUS316という少し特殊なステンレス材をご紹介します。
企業のお客様からはこの材料を指定される事も少なくありませんが、個人のお客様では非常に珍しいです。
ステンレス自体、錆に強い材料で知られますが、ステンレスの中で耐食性の良いもの、と言うとまずはSUS316の名が上げられるのではないでしょうか。
弊社でも、特殊環境用の装置部品でよく使いますが、この材料はステンレスの中でも切削性が悪いので、一般的なステンレスよりも加工コストが掛かります。余り流通していない材料ですので材料費も高いです。
ただ今回の場合は形状が単純で、薄板から精密カットし、そのあと角を丸める、という加工内容だったので、普通のステンレスと同じ価格で承りました。
お客様の方では、最初SUS304とSUS316で価格差を知りたいとのことでしたが、海で使う物との事なので弊社としてもご希望に添う事が出来て良かったです。
通常の切削加工であれば、何割かのコストアップになりますが、単純な形状であれば価格は変わりませんので、同じような用途でご検討されているお客様は、特殊材でもご遠慮なくお申し付けください。