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2010年06月23日の記事は以下のとおりです。

ギア部品

  • 2010/06/23 08:50
  • カテゴリー:

ファイル 103-1.jpg

アルミ製のギアをご注文頂きました。

現在ご使用中のプラスチック製ギアが破損してしまいましたが、それに代るものを製作して欲しいとのことでした。

今回のお客様には詳しく聞きませんでしたが、入手不可能な品物をワンオフで作って欲しい、というご依頼はとても多いです。

中でも今回のような駆動系の製品は摩耗したり破損したりして修理ができないのでお困りの事が多いようです。
ただギアの場合は注意が必要で、普通ギアは歯切り専門の機械で製作します。平歯車やウォームギアなど、ギアに合わせた専用の機械があり、私共のような汎用の部品を製作する工場では、普通は製作できません。

平歯車の場合は、平面上の、例えば薄い板を歯車の形状にカットすれば良いので、私共が得意としております、ワイヤーカット放電加工機による精密カットを行って歯車の形状に切断します。

今回の場合もそうでしたが、既存の歯車を一旦送って頂きました。
しかしながら歯車にはモジュールや圧力角、外径サイズなど必要な数値が幾つかあり、それらは簡単には測定出来ないので、お預かりしても弊社でそっくり同じ物は製作できません。
ただギアは若干遊び(隙間)があるのが普通で、よほど精密な合わせをご希望の場合は難しいですが、一般的な平歯車で良い、という事でしたら今回のように製作をさせて頂きます。
歯車の部分は一般的な形状に限りますのでご注意下さい。
それ以外の、例えば中央に凹みがあったり、周りに小さな穴を開けたりするような加工は弊社でも問題なく製作出来ますので、ギアとの複合加工も可能です。そのような場合は一度ご相談ください。

もう一点、ご注意頂きたいのが価格です。
現在も色んな装置で歯車がたくさん活躍していますが、普通歯車は、安く売られている大量生産品を使用する事が多く、例えば、歯切り屋さんに1個だけ作って下さい、とお願いしても余り良い顔をされない事が多いと思います。
お客様のイメージとしても、歯車は小さい物なら1個数百円、高くても数千円、というところだと思いますが、ギアは特殊な加工を必要とするので1個だけ製作すると驚くほど高価になる場合があります。
弊社では歯切り用の工作機械を使用するわけではありませんが、工程が多くて簡単な加工ではありませんので、どうしても価格が高くなってしまいます。
お客様には申し訳ありませんが、弊社にギアをご依頼頂く際には、予めご承知頂きますよう、何卒宜しくお願い致します。

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