望遠レンズ補強プレート
今回ご紹介する製品は、当ブログでは珍しくセット物でマルチマテリアルな内容となっております。
材料はアルミ、ステンレス、樹脂(デルリン)の3種で構成され、私共からお客様へご提案した内容です。
カメラで撮影する際、手ブレという物は存じておりましたが、シャッター時にミラーが動作する事によるブレの存在について全く知りませんでした。
個人のお客様はパーツをお求めになる理由が様々で、大変勉強になり感謝しております。
さて通常一眼レフカメラのシャッターでブレが生じる事で問題になることは無いそうですが、望遠レンズ、特に500mm程度の長いレンズとなるとシャッター時のブレがかなり画像に影響するそうで、ブレが生じないようにカメラとレンズを一体化したい、と言うのが依頼内容です。
今回のお客様は、弊社へご来社する際、とても重いレンズを持ってきてくださいました。改めてお礼を申し上げます。
実際に品物を見ながら、レンズ側の穴位置を確認し、設計・図面に反映しました。
本体のプレートはアルミ製で、レンズの支えが入る部分を掘り込んであります。裏から三脚ネジで留める構造です。
反対側にはカメラ本体を、やはり三脚ネジで留めますが、カメラの高さが合わない為にスペーサーを間に入れます。
そして望遠レンズを押さえつける為に、カメラと反対側の先端部には、ステンレス製のネジと、レンズを押える為に樹脂製のブッシュを使用しました。これで押さえつけてもレンズを傷つける事はありません。
ネジはアルミに対する金属という事でステンレスを使用しました。丈夫なネジで、かじり付く事もありません。