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2009年11月18日の記事は以下のとおりです。

望遠鏡用アダプター

  • 2009/11/18 16:32
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いつも当ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。

ブログをご覧になって、似たような部品をお願いしたい、というご依頼を頂くようになり、大変嬉しく思っております。

特に多いのがカメラ用のアダプターで、特殊なマウント同士を接合したり、メーカーの方で販売を中止している部品と同様の部品をご依頼頂くケースも多いです。

普段カメラを取り扱っている方は、ネジの仕組みやカメラ用部品の品質の高さをご存じなので、弊社としては慣れている分、打ち合せもスムーズに進むことが多いです。
お客様の知識の豊富さには驚かされるばかりですが、その分期待も大きいと思いますので、それに負けないだけの品質をお届けしたいと思っています。

今回ご紹介するパーツはカメラとは違いますが、同じく光学製品としてよく知られる、望遠鏡に取り付ける部品です。

既存のネジをお送り頂き、そのネジに合うようにプレートを製作致しました。

お借りしたネジと製品
ファイル 37-1.jpg

ネジが入るかどうか確認
ファイル 37-2.jpg

つや消し黒アルマイトをした状態
ファイル 37-3.jpg

ネジについては、私共では通常、ネジゲージに合わせてネジのサイズとピッチを確認するのですが、そのゲージに合わない製品がとても多いです。
例えば今回の部品は、「M57 x 0.75」というネジですが、57の部分が少し大きかったり、ピッチが0.8だったりする事があります。

市販のネジやナットはどこにでも入るようにガタ(隙間)を大きく作られていて、普段お客様が感じているような、クルクルと簡単に入るようなネジがそうです。

カメラや光学製品に使われているネジはこのガタを好みません。
ですので逆に、少しでも寸法が狂うと相手のネジが入らなくなる事があり、そう言うことがないようにゲージを入れて確認するのですが、そこまで管理されていない事が多いのが現実です。

今回送って頂いた現物は日本製の、最近作られたマウントで、ゲージがきちんと入りました。
このように、お互いきちんと作られた物同士で接合する時は、全くトラブルがなく、スムーズに接合できるので作る方としても大変ありがたいです。

ネジはどこにでもあるような製品ですので、そんなに難しい物とは知らなかった、と思われるお客様も多いと思いますが、きちんとしたネジを作るには、それなりの苦労があります。

ただ、相手のネジをお借りできないケースもございまして、その場合にはやむ無くネジを緩めに切らせて頂いております。

お客様におかれましては、きちんとしたネジを作るというだけでなく、ネジが入るかどうかの確認が私共の方で事前にチェックできますので、出来ましたらネジをお送り頂きますようお願い致します。

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