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2009年11月10日の記事は以下のとおりです。

ステンレス製の軸

  • 2009/11/10 16:23
  • カテゴリー:

ファイル 34-1.jpg

個人のお客様より、ステンレス製の軸をご注文頂きました。

既存の部品よりも少しだけ長くした物が必要とのことで、現品をお送り頂き、こちらで採寸し、製作致しました。

現品の材質は正確には分かりませんが、ステンレスには違いないようです。

一般的なステンレスと言うとSUS304ですが、これまでにもお伝えしておりますようにSUS304よりSUS303の方が切削性がよく、コストが安くなりますので、今回の部品のように、個人・法人問わず、全てのお客様にコストが安いSUS303をお勧めしています。

このような材料は快削材料と申しまして、実はアルミ・真ちゅう・鉄など、ほとんど全ての材料にこの種別がございます。

切削性を良くする為に、昔は鉛などの有害物質を含んでいましたが、近年は規制が厳しくなり、有害物質を除いたまま、切削性の良い材料が販売されています。

では全ての材料で快削材料が良いかと申しますと、実はそうでもありません。

特にステンレスは、これまでにご紹介しましたようにSUS304の方が光沢があって、板の場合は6mm厚までは2B材という外観の優れた材料が流通しているので、この材料をそのまま使用し、切削の手間を省いた方がずっとコストは安くなります。

SUS303の全ての板厚、SUS304でも2B材以外は板の裏表を切削する必要があるので、切削性が良くても切削しなくてはならないのでは、その分コストが割高になるため、材料のまま、という状態が一番よいのです。

丸棒の場合はSUS303でもSUS304でも、規格でそのまま使える材料が揃っているので、単純にSUS303を選ぶことが多いです。

SUS303は真空用途では使用できないこと、若干磁性を持っているので、特殊な環境下では、SUS304をご指定頂いております。
もちろん、もっと特殊な環境では、SUS316や、焼きの入るSUS440Cなども通常扱っております。

材料はいろんな種類があり、お客様の方では判別は難しいと思いますので、ある程度用途を教えて頂くか、ステンレスなら何でも、などとご指定頂く事で、適切で一番コストが掛からない方法をお勧め致します。

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