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2009年10月07日の記事は以下のとおりです。

ステンレス板

  • 2009/10/07 13:06

22.jpg

今回ご紹介する部品は、バイクのマフラーに付けるエンドプレートですが、既存品が外国製でサイズが合わないと言う事で、寸法を変更して新規に製作させて頂きました。

お客様は品物を受け取って大変驚かれてたようですが、表面には傷が全くありません。
いわゆる大量生産品は特に海外で生産された物の多くは雑に扱われ、それが外観部品だったりすると、その商品のイメージを大きく損なう事になります。

今回の製品は、傷が付かないように気を付けてはいますが、表面は材料を購入した時のままで、鏡面磨きを行ったという訳ではありません。
お客様のご要望でそのような工事をすることも勿論ありますが、コスト増に繋がりますから、ご要望を頂かない限りは、なるべく安く済むよう、出来るだけ工程を省いております。

この材料は特に高い材料というわけではなく、一般的なステンレス板材です。
大量生産品は流れ作業で、例えばベルトコンベアーに製品を載せて運ぶような環境ですと、品物同士がぶつかって、傷が発生する原因になります。
弊社のように、多品種少量生産の工場では、一つ一つ手作りで製作しておりますので、傷が付かないように注意して作業を行います。
つまり元々綺麗な材料が、工程を踏む事で傷が付き、とても勿体ない状況になり得るわけです。
この当たりに、一品物の工場と、量産工場との違いが見て取れるかと思います。

弊社でも、細心の注意を払って加工しておりますが、全く傷が付かない、という事ではありませんのでご了承ください。
特にアルミ・真ちゅうのような柔らかい材料は傷が付きやすく、無傷でお届けするのは難しいです。


ちなみに、ステンレスは板の中でも数種類ありまして、この材料は一般に「2B材」と呼ばれる物です。キッチンの天板などに使われている材料、と聞くとイメージが湧くかも知れません。
この材料は、一般に流通しているものでは、厚みが3mm程度までしかありません。
厚みが3mm以上、または「2B」が付かない材料では、表面がザラザラした質感のステンレス板になります。


またステンレスの板はアルミのように板の厚み精度が良くありません。
一般的にはアルミの方が悪いような印象があると思いますが、このあたりはステンレスの材料メーカーさんに頑張って頂きたいところです。
例えば10mmの厚みの板を購入すると、実際の材料は9.5mm程度しかありません。0.5mmというのはかなり大きな誤差ですので、11mm或いは12mmの板を購入して、上下面を仕上げることになります。

弊社ではステンレス板はほとんどの場合、このように2B材を使用するか、上下面を仕上げて加工しているので、ザラザラした表面の材料があることをご存じのお客様は余りいらっしゃらないかも知れません。

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