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2009年09月11日の記事は以下のとおりです。

比重

  • 2009/09/11 09:37

16.jpg

つい比重という言い方をしてしまうのですが、正確には密度と言うべきでしょうか。

3DCADの恩恵を、何度か記事にしておりますが、質量計算をする際にも非常に役立っております。2Dでこの計算は出来るのでしょうか、私はよく知りませんが、3Dの場合は、立体オブジェクトを作成して、材料を指定するだけで質量が計算できます。

材料の密度は決められていて、弊社でもお見積りの際、材料費を計算するのにこの密度を使用しています。

弊社は1個もの、単品ものばかりを製作している工場ですので、材料屋さんに材料を注文する時は、ほとんど好みのサイズに切断して貰っていますので、切断料というのが掛かるのですが、大体の所はコンピュータ上で見積の際に材料費を計算してしまいます。

見積の方式については各業者でそれぞれ違うと思いますが、弊社では15年位前から見積にコンピュータを使用し、簡単に、早く計算できるようなシステムを構築しました。

今回の主旨とは離れますので、見積に関してはまたの機会に改めますが、お客様に少しでも早くお見積りを提出する為にこのようなシステムを使用しております。

さて、見積にも使用している「密度」ですが、ステンレスの場合は、0.008 g/mm3 で、アルミは0.003 g/mm3 という数値になります。
ステンレス、アルミの中でも数種類あり、種類によってこの数値は異なりますが、そこまで厳密に質量を求められる事もありませんので、現在のところ、大体この数値を使用していれば十分です。

g/mm3 という単位をご覧になれば分かる通り、例えば、100mm x 100mm x 100mm というステンレスのブロックの場合、体積は1,000,000mm3 ですから、この値に0.008を掛けると、8,000gとなります。つまり8kgです。

大体皆さんの想像通りの重さではないでしょうか。当然ながらアルミは3kgになりますので、ステンレスとアルミの重さの違いも分かりやすくなると思います。

一番上の写真ですが、材質は真ちゅうで、重さはちょうど2.5kgあります。
これは以前からお伝えしている、弊社で開発中の装置の部品で、ウェイト(重り)として使用します。
このウェイトを4個使用して、ちょうど10kgになります。

CAD上で2.5kgになるように寸法を調整できますから、重さを指定したい場合でも、非常に簡単に設計できます。
実際に測ったところ、誤差は数十グラムでしたので、十分な数値でした。

今回のように重さから寸法を決めるという事は余りありませんが、この図面の品物は何グラムあるのか?と言った問い合わせはよく頂きます。
数グラム単位までの細かい計算は出来ませんが、大体の数値はお答え出来ますので、ご依頼を頂く際にお申し付けください。

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