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2009年08月26日の記事は以下のとおりです。

図面

  • 2009/08/26 09:45
  • カテゴリー:

ファイル 8-1.gif

上の画像は、以前製作した個人のお客様からご依頼を受けた図面です。
いわゆるポンチ絵を頂きましたが、弊社で加工用図面として描き直しました。

この部品はヨットで使用される部品で、他にも同時に何点かご依頼を受けましたが、その基部になるものです。
材質はステンレスです。

実際には図面中に材質や製図した日付、製図した人の名前、品名などが描かれますが、ここでは省かせて頂きました。

ポンチ絵の多くは、きちんと描かれていて、この部品でもお客様から丁寧なものを頂きましたが、工業用として、加工用として使うには問題がある場合もあり、そのような場合、弊社の方で独自に描き直させて頂いております。


さて、図面を描く上で気を付けておきたい点は、図面は飽くまでも加工者の為のものである、と言う事です。
近年CAD化が進んで、誰でも図面を描けるようになりましたが、難解な図面は加工者を悩ませ、結果ミスが起きやすくなります。
加工する側で気を付ければ良い、と言えばそれまでですが、弊社では、図面に関する事は製図した者の責任である、と考えています。

一般的な工場であれば製図までは行いませんのでこのような考え方は生まれないかも知れませんが、弊社では創業当初から製図を行っており、製図の苦労も理解した上での考えです。

光学業界においては、非常に優れた図面が多いです。
部品そのものも精度を要する物が多いですし、外装・内装部品に関わらず、見た目の良さ、仕上がりの良さを求められます。

そう言う意味では弊社は創業当初から鍛えられていますので、どんな品物でも丁寧に製作するよう心がけています。

一つの例として、上の図面では左上に三角形が3つ並んだマークがありますが、これは仕上げ記号と申しまして、簡単にご説明しますと、3つで上仕上げ、2つで並、と言った具合に、見た目を綺麗に仕上げなさい、という意味になります。

この図面では分かりやすく明示してありますが、弊社で製図する図面は基本的にはこの仕上げ記号は書きません。
3つの上の4つという仕上げがあるのですが、そのような、特別な仕上げの場合を除き、全ての部品が上仕上げ、という基本方針があるからです。

これは弊社に限らず、光学部品を扱う全ての部品メーカーが同じ方針で製作していると思います。
よって光学製品を製作しているメーカーは、弊社以外でも、同じ業界として、とても安心感があるのです。

図面の話から脱線してしまいましたが、部品そのものだけではなく、図面もきちんと仕上げる事で、良い製品を間違いなくお客様にお届けできるのです。

※弊社は部品を製作する工場であり、設計・製図は部品製作のご依頼を受けた場合に限り行っております。
設計・製図は無償であり、設計・製図のみのご依頼は受け付けておりませんので、何卒ご了承ください。

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